これからは新規に対して、承継が圧倒的な差をつける時代へ
まだまだ新規開業が開業方法としては主流ですが、これから市場が右肩下がりに入って行くと、すでに顧客・カルテがある病院を引き継いでスタートする 承継開業 との差は歴然としてくるようになります。
承継開業 した獣医師に新規開業との違いを聞いてみた
新規開業に取り組んだ時期
新規から一転して承継に切り替えたら、わずか2ヶ月で開業できました。厳しいとは知りながらも、最初は新規開業しようと思い、5年間は、新規開業に取り組んできました。
「これはいける」と思った矢先、新規開業がダメになってしまいました。年齢も40歳近くになっていましたので、そこでどうするのかを決断しなければなりませんでした。
そんな時に、もう1つの開業法である承継開業を知りました。
発想を切り替える
ここで発想を切り替えようと、話だけでも聞いてみようと思って、承継開業コンサルタントのメディカルプラザに連絡をとったのが始まりでした。
メールを送ったのが、2017年2月のこと。それから2ヶ月後の4月には承継先の病院に勤め始めて、5月には新院長になるのですから、なんとも不思議としか表現のしようがありません。
引き継いだ動物病院は繁盛病院ですから、果たして自分が院長としての仕事ができるのかと不安にはなりました。
しかし、不安になるのは、新規開業でも同じこと。
ここで一歩踏み出さなければダメだと覚悟しました。
承継開業の驚き
承継開業でまず感じたのは、やはり院長初日から患者様が来られることです。
私の同期はたいていが新規開業スタートでしたので、はじめの数ヶ月は来院数が少なくて、精神的に追い詰められていたといった話を聞いていたので、新規との違いを実感しました。
また数ヶ月来院がなけれぱ、手術の腕が鈍ってしまうことも不安の1つになるでしょうが、承継では、初日から重症患者が来ますので、自分の腕がふるえる点も新規との違いです。
さらにはスタッフをそのまま引き継げたことが大きなメリットだと思っています。
私が聞かなくても、患者さんのことを私に教えてくれるのは有り難いです。
承継希望地域は、東京か、神奈川だったので千葉市は想定外ではあったのですが、私が長い間開業先を探していたのを妻は知っていましたので、賛成して応援してくれました。
太田紘平院長(美浜どうぶつ病院、千葉市美浜区)
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