動物病院の投資対象を考える
2009 年 8 月 2 日
動物病院が投資している対象で大きいものは①内装工事または建築工事②医療器械③人財
だと思います。
米国と日本を比較した場合に資金の流れの観点から大きく違うのが、人財への資金の流れ
の部分です。
動物病院へ就職する獣医師の大卒初任給は最低でも600万円以上ですので、米国は
日本の2倍以上の金額です。
勤務医の年収水準も、概ね、米国は日本の2倍以上で、専門医や企業病院の幹部になると
年収2000万円以上の勤務医も珍しくはありません。
さらに、開業した場合の動物病院平均売上も米国は日本の約1.5倍ですので、開業医の
年収水準が高いことも間違いないと考えられます。
また、米国では動物病院の第三者事業譲渡が一般的ですので、創業院長がリタイアするときに
多額の退職金を取ることが十分可能です。
以上を考えると、動物病院に入ってくる資金が人財に流れている金額が米国に比べ、日本は
かなり下回っていることは大きな問題ではないでしょうか。
対策としては、三つの視点ががあります。
一つは獣医師の需給バランスの調整が必要で、獣医師の小動物臨床偏重志向の流れを
変えることです。
二つ目は動物病院の経営の健全性を高めるために、過大な建築投資、医療器械投資を
抑制するための啓蒙です。
三つは、動物病院の第三者事業承継の事例を増やして、院長が多額の退職金を取れる
しくみと新規開業者が設備投資額を抑えて開業できるしくみを両立することです。


