有名病院の危機
最近、有名病院の危機と思えるような事例をいくつか耳にしました。
ある有名病院の話です。
ある勤務医が開業したい旨院長に告げたところ、院長が今までは、喜んで開業する場所についても神経質になっていなかったのが、今回は異常に神経質になっていたとのこと。
思い当たるところがないかどうかその勤務医に尋ねたところ、前に、退職した勤務医が退職して
開業したときに、その病院の看護師も同じ時期に退職して、その開業した勤務医の病院に勤めることになってしまったとのこと。
実は、病院を開業する場合に看護師の質が開業後の業績に大きく影響します。
そこで、成功している院長が、院長の知り合いの看護師と一緒に開業したケースは結構あります。
獣医師と看護師が一緒に辞めるのは、病院にとっては痛手なのはわかりますが、その場合に、
院長が、その辞めた獣医師と看護師の悪口を言うと、その病院の状況はさらに悪くなります。
米国では、多くの獣医師が同業者の悪口を言わないように注意しているように、日本でも、多くの獣医師が同業者の悪口を言わないように注意していると聞くことが多くなったことはすばらしいと思います。
同様に、院長が辞めた獣医師、スタッフの悪口を言わないようにすることは、その院長の評判を上げることになり、逆に、辞めたスタッフの悪口を言うことは、その院長の評判を下げることになるのですが、それに気がつかないケースが少なくないと思います。
それが、更なるスタッフの大量退職につながることもあります。
また、別の有名病院では、最近、開業するために辞める獣医師の送別会は一切しないように
なった病院で、獣医師の採用がめっきり減ったと聞きました。
動物病院の最も重要な財産は、お金でも、建物でも、設備でもなく、スタッフであることを
忘れることが、病院の危機につながることを思わされます。





