開業するリスクと開業しないリスク
本日、ある獣医科大学で今月あった獣医師国家試験に合格しして卒業したお二人にお会いしました。お二人の意見では、最近は、できるだけ早く開業したいという学生が減って、勤務医として
臨床が続けられる時代がくるのを待っている人が増えているとのことでした。
そこで、開業するリスクと開業しないで勤務医として臨床を一生続けるリスクとどちらがリスクが
高いかという話になりました。
家族を持って、一家の経済的責任を果たすということから考えると、開業して経済的に息詰まる
リスクよりも勤務医を続けて40代以降にリストラされるリスクのほうが圧倒的に高いというのが
実情だと思いました。
また、卒業後の動物病院でしっかり週休2日制をとって夜勤も全くない病院と、実質的には
週休1日程度で夜勤もときどきある病院でどちらが臨床家としてリスクが高いかという話も
しました。
大学卒業後の動物病院の勤務で快適な環境で臨床を続けることが一見良さそうですが、
伴侶動物の臨床は楽をして一人前になれるほど゛甘い業界ではないということも真実です。
目先の利益に甘んじるために長期的な利益を損なうことはよくあることですので、大学卒業後に
臨床に進む場合は就職先の選定と開業するかどうかの意思決定を大学時代からよくよく考えて決定する必要があると思います。
こんなことも踏まえて、今年も獣医科大学でのセミナーを行いたいと思います。


