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2009 年 2 月 22 日 のアーカイブ

臨床向きの人間性とは

2009 年 2 月 22 日

臨床に向いているかどうか、臨床家として将来飼い主さんの評価を得られるかどうかについては
さまざまな意見があると思いますが、学生さんから聞かれることも多いので私の意見を述べさせていただきたいと思います。

まず第一は、見ず知らずの人と会うのが好きということ。
研究者と臨床家の大きな違いは、見ず知らずの人との出会いの場の多さだと思います。
臨床家は自分が会いたい人だけではなくそうでない人とも会わなければなりません。素晴らしい人との出会いの喜びを知っているとそうでない人との出会いも許容できると思います。
私も、本当に多くの獣医師の方と出会わせていただきました。おそらく、コンサルティングと
個別相談でお会いした臨床獣医師の方だけでも1000人以上にお会いしました。
素晴らしい人との出会いは大きな喜びですし、トラブルになるような出会いからも素晴らしい教訓を
得ることができると思います。

第二は人の心を理解する感性を持っていること。
空気を読む、という言葉が流行っていますが、この言葉の真意は、人の心が読めるということだと
思います。特に、傷ついている人の心やつらい思いをしている人の心は、同じような経験をしていないとわからないものです。大学の優等生よりも劣等性に意外とリーダーが多いと言われるのも
つらい思いをする経験が生きるのだと思います。人生にはつらいことが必ずありますが、それを自分の成長につなげるか、つまづきにつなげるか、大きな分岐点になります。

第三は、臨床の仕事と勉強が三度の飯より好きなこと。
好きこそものの上手なれ、という言葉がありますが、生活のためだけでできるほど甘い仕事では
ないです。

動物好きかどうかについては意見が分かれると思います。成功している院長の中には、動物はもちろん嫌いではないけれども特別に好きというわけでもないという先生がおられます。逆に、動物は大好きだけれども人間はあまり好きではないという方は臨床には向かないと思います。

第四は体力に自信があること。
人間の医療もそうですが、獣医療は特に体力の要求される仕事だと思います。
全科目診療と少なくとも2種類以上の動物を診療するということは本当に大変です。
米国で臨床を続ける女性獣医師が非常に多いのに、日本では多くの女性獣医師が臨床から離れる最大の原因はこの点にあると思います。つまり、米国では体力にハンディのある女性を支援する夜間医療、専門医療、パート勤務、プロ看護師、受付専属担当などの分業システムが実によくできていますが、日本ではそうではないです。

動物病院全般

開業医のネットワークで夢のある未来を創る

2009 年 2 月 22 日

私が個人病院の開業と企業病院の開業を合わせて300件以上ご支援してきてつくづく思うことは、開業医の獣医師は個人プレーは素晴らしい先生が多いがチームプレーは苦手な先生が多い。逆に、企業病院の先生はチームプレーはできる先生が多いが個人のバイタリティにおいて
開業医の先生に及ばないということです。

私が開業支援させていただいた院長同士の経営的ネットワークを構築して、開業医の個人プレーと院長同士のチームプレーの両方を相乗効果で経営的に良い結果を出すことを目指したいと
思います。

開業塾を2月26日から始める一つの目的は、開業医のゆるやかなネットワークの構築です。

開業前から経営の勉強を通して交流を深めることにより、開業後もゆるやかな経営の交流を
継続させ、情報の共有化、人脈の共有化、経営の相互研鑽、ひいては人間的成長、健康管理、家庭と仕事の両立についても多くの結果を出せる可能性があります。

私は、獣医師ではありませんので、一般社会と比べた場合の獣医業界の特殊性と問題点が
見えるということがあります。何ができるかは手探りでチャレンジしていくことになりますが
何としても業界をもっと良くしたいです。

今週にお会いした若い獣医学科の学生も臨床に進むことに躊躇していました。、高学年に
なるほど臨床希望の学生が減っていくというのは臨床に向かない学生も多いのでやむをえませんが、臨床に向く学生が臨床を断念するというのは大変残念なことです。

動物病院全般