政治家の世襲性が世間から批判を浴びていますが、選挙に勝つための票を引き継ぐことが
現実的には可能なことから、実際に政治家の世襲性をなくすことは難しいようです。
動物病院の院長もカルテと財産は親から子へ引き継げますし、私立大学の子弟枠がありますので、動物病院の世襲も非常に多いのが実情です。
もし、自己資金も保証人も担保もなくて開業できたならば、臨床に向いた人間力を持った獣医師の開業が増え、レベルの高い動物病院がもっと増えるのではないでしょうか。
実は、私は、企業病院の立ち上げとその病院の事業譲渡という方法で、今まで、10人以上の
獣医師が自己資金も保証人も担保もなくて開業されたのです。
今、まだ、様々な試行錯誤をしていますが、このしくみがさらにブラッシュアップできれば
素晴らしいです。
自己資金、保証人、担保がなくても実力と熱意と人間的魅力があれば開業できる、
そんなことがもしかしたら可能かもしれません。
動物病院全般
開業塾が開講しました。栃木県や静岡県からもご参加いただき、その熱意に感謝の思いが
こみ上げてきました。
本日は、厳しくなったとはいえ、業界の可能性が見えてくるような業界データや経営数値の
ケーススタディを行いました。また、参加者お互いを知り合うための将来構想に対する
思いを語り合うことができました。
現在は大変な不況ですが、動物病院業界は大変恵まれていると思います。
現在でも動物病院の倒産は他業界と比べると格段に少ないうえ、動物病院の経営を
掘り下げていくと、開業の失敗リスクを軽減する方法が山ほどみえてきます。
本日はまだ、開業塾の第一回目が終わったばかりなのですが、開業塾の回数を重ねる
ほどに、開業に対する自信を深めることができそうで大変楽しみになってきました。
参加、交流、ハードよりソフト重視、継続は力なり、をキーワードに進めていきますので
開業塾をよろしくお願いします。
動物病院全般
昨年2月、AHBインターナショナル㈱VSC事業本部(アテナ動物病院)の役員を辞任し、これまで
外部コンサルタントとして同社を支援させていただいていましたが、この2月20日付で外部
コンサルタントの職も辞すことになりました。
昨日、同社の院長会議で辞職の挨拶をさせていただきました。
この院長会議は、約20名の院長が参加し、すべての院長がネクタイにスーツ着用で会議の
内容も臨床分野、経営分野合わせての議論と院長同士の深い交流がなされています。
開業医の世界でもこのような経営面も含めた深い交流の場が増えてくれば、日本の動物病院の
更なる発展と臨床獣医師の地位の向上が実現するのではないかと期待しております。
私は、東京水産大学を卒業して全くの異業種からコンサルタントへの転身、動物病院業界との
かかわり、またはショッピングセンターとのかかわり、企業病院の立ち上げ、世界最大の企業病院とのかかわり、すべては「不思議な人との出会いが」きっかけでした。
昨日の院長会議の辞職のあいさつの次の日に「動物病院開業塾」を始めるのも全く予定にないことでした。
今週の月曜日にも不思議な出会いがありました。
ある、大手医療機器メーカーの営業担当取締役が私の高校のよく知っている同級生だということがある人の偶然の紹介でわかり、今週の月曜日に本人と会うことができました。。
いままで、その時期に、なぜその出会いがあったか本当に不思議な出会いばかりなのですが、
今回の出会いも大切にして、多くの人に喜んでいただけるような結果につながっていければと
願っております。
多くの臨床獣医師は病院の中に閉じこもっておられ、限られた人にしか会わないという方も多いと思います。また、外に勉強会に行っても新しい出会いはほとんどないという方も多いと思います。
書家として有名な相田みつをさんが次の言葉を残しておられます。
(有楽町の東京国際フォーラムに相田みつを美術館があります)
「そのときの出逢いが人生を根底から変えることがある よき出会いを」
動物病院開業塾は部分参加も大歓迎ですので、多くの臨床獣医師にご参加いただきたいと思います。
動物病院全般
A獣医師
「横浜市の○○動物病院はすごく繁盛しているが、通常では考えられないようなひどい治療の症例が回ってくる。獣医療の質と業績は必ずしも連動しないですね。」
B獣医師
「先生に診てもらってこの子がもし死んでも、私は全く後悔しませんから、是非手術をお願いします。と患者さんから言われた時は本当に嬉しかった。」
C獣医師
「うちの病院は診療スタイルが本当に古いんだけれども不思議と多くの患者さんが来るんです」
以上はこの一週間で私が獣医師から直接聞いた会話の一部ですが、どの病院も、獣医師が
3名から10名以上いる地域一番の動物病院が対象です。
私がいつも感じるのは、獣医療の質というと、とかく医療技術と知識、診断技術、治療結果だけを
論じて、サービスは獣医療ではないとの考え方を聞くことが多いです。
上記の三つの会話事例は、獣医療においていかに患者さんとの会話、サービス、獣医師と患者さんとの信頼関係が大事かを示していると思います。
医療はサービス業である、と言われる本質はここにあります。獣医療において医療技術とサービスのどちらも重要ですが、特に、動物病院の開業当初の時期は予防や軽症の患者さんの比率が
高いので、サービスの重要性が非常に高いと言えます。
さらに、最近、開業時の強みをもつために専門医療を勉強して開業準備をする獣医師が増えていますが、私が開業支援して成功している院長で、専門分野の強みを活かして成功した院長はむしろ少数です。圧倒的多数の院長は診療に対する熱意、誠意、奉仕する姿勢などの人間力で患者さんからの支持を得ておられます。
獣医療の質における獣医師の人間力は非常に重要なテーマなので今後も研究していきたいと思っております。
動物病院全般
臨床に向いているかどうか、臨床家として将来飼い主さんの評価を得られるかどうかについては
さまざまな意見があると思いますが、学生さんから聞かれることも多いので私の意見を述べさせていただきたいと思います。
まず第一は、見ず知らずの人と会うのが好きということ。
研究者と臨床家の大きな違いは、見ず知らずの人との出会いの場の多さだと思います。
臨床家は自分が会いたい人だけではなくそうでない人とも会わなければなりません。素晴らしい人との出会いの喜びを知っているとそうでない人との出会いも許容できると思います。
私も、本当に多くの獣医師の方と出会わせていただきました。おそらく、コンサルティングと
個別相談でお会いした臨床獣医師の方だけでも1000人以上にお会いしました。
素晴らしい人との出会いは大きな喜びですし、トラブルになるような出会いからも素晴らしい教訓を
得ることができると思います。
第二は人の心を理解する感性を持っていること。
空気を読む、という言葉が流行っていますが、この言葉の真意は、人の心が読めるということだと
思います。特に、傷ついている人の心やつらい思いをしている人の心は、同じような経験をしていないとわからないものです。大学の優等生よりも劣等性に意外とリーダーが多いと言われるのも
つらい思いをする経験が生きるのだと思います。人生にはつらいことが必ずありますが、それを自分の成長につなげるか、つまづきにつなげるか、大きな分岐点になります。
第三は、臨床の仕事と勉強が三度の飯より好きなこと。
好きこそものの上手なれ、という言葉がありますが、生活のためだけでできるほど甘い仕事では
ないです。
動物好きかどうかについては意見が分かれると思います。成功している院長の中には、動物はもちろん嫌いではないけれども特別に好きというわけでもないという先生がおられます。逆に、動物は大好きだけれども人間はあまり好きではないという方は臨床には向かないと思います。
第四は体力に自信があること。
人間の医療もそうですが、獣医療は特に体力の要求される仕事だと思います。
全科目診療と少なくとも2種類以上の動物を診療するということは本当に大変です。
米国で臨床を続ける女性獣医師が非常に多いのに、日本では多くの女性獣医師が臨床から離れる最大の原因はこの点にあると思います。つまり、米国では体力にハンディのある女性を支援する夜間医療、専門医療、パート勤務、プロ看護師、受付専属担当などの分業システムが実によくできていますが、日本ではそうではないです。
動物病院全般
私が個人病院の開業と企業病院の開業を合わせて300件以上ご支援してきてつくづく思うことは、開業医の獣医師は個人プレーは素晴らしい先生が多いがチームプレーは苦手な先生が多い。逆に、企業病院の先生はチームプレーはできる先生が多いが個人のバイタリティにおいて
開業医の先生に及ばないということです。
私が開業支援させていただいた院長同士の経営的ネットワークを構築して、開業医の個人プレーと院長同士のチームプレーの両方を相乗効果で経営的に良い結果を出すことを目指したいと
思います。
開業塾を2月26日から始める一つの目的は、開業医のゆるやかなネットワークの構築です。
開業前から経営の勉強を通して交流を深めることにより、開業後もゆるやかな経営の交流を
継続させ、情報の共有化、人脈の共有化、経営の相互研鑽、ひいては人間的成長、健康管理、家庭と仕事の両立についても多くの結果を出せる可能性があります。
私は、獣医師ではありませんので、一般社会と比べた場合の獣医業界の特殊性と問題点が
見えるということがあります。何ができるかは手探りでチャレンジしていくことになりますが
何としても業界をもっと良くしたいです。
今週にお会いした若い獣医学科の学生も臨床に進むことに躊躇していました。、高学年に
なるほど臨床希望の学生が減っていくというのは臨床に向かない学生も多いのでやむをえませんが、臨床に向く学生が臨床を断念するというのは大変残念なことです。
動物病院全般
不況の中での動物病院開業を避ける獣医師の方も多いと思いますが、私は、現在の大変な不況の中での開業はむしろチャンスだと考えています。
おもな理由は次の通りです。
1. 開業で最も重要な要素のひとつである不動産物件が多く出回り、また、家賃、保証金などの
不動産コストが安い。つまり、良い物件を有利な条件で契約できる可能性が高い。
2.不景気の時は、既存病院では前年対比105%が95%がなると大きなマイナスとなるが、新
規開業ではゼロからの出発なので大きなマイナス要因とはならない。内装工事、建築工事の
コストも安くなる可能性が高い。
3.不況時に開業するとスタッフの採用がしやすく優秀な人材も採用しやすい。
4.資金調達の面でも開業時は制度資金の融資を活用するので、さほど難しくはない。
5.不景気の時は、危機感を強く持って開業できるので、すべての開業準備を慎重にかつ
細心の注意を払うことができる。
左記の写真はショッピングセンター物件の写真ですが、現在のような不況時は、既存店の撤退が多いので普段では難しい既存ショッピングセンターでの動物病院開業の可能性も高いです。
動物病院全般